裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました。

 そのような彼女を見て、私はダンボール箱を空けた。

 見たことないような大きな段ボール箱に、たくさん敷き詰められた白い粉。

「すごい、小麦粉の詰め合わせだ。誕生日プレゼントとして、これでケーキを作って良いかな?」
 舞ちゃんが箱の中の白い粉を見ながら言う。
 確かにパッケージには小麦粉とあるが、大量の小麦粉を誕生日プレゼントに贈る行為を回帰前の私は病んでいると捉えてしまった。

 私の日本での初めての友達は目を輝かせて、祖母のプレゼントを見てくれている。

「冷蔵庫にケーキの材料なんてないかもしれないけど」

 私は嬉しくて泣きそうになるのを耐えながら、冷蔵庫を空けた。