裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました。

 茨城といえば、成人式で不良が暴れたりするので有名だったはずだ。

「中学まで虐められて不登校になってましたから、成人式には出ていません。地元に帰りたくないのでしょう。どうなるかと心配しましたが、高校から他県の寮のある学校にいって持ち直しました」

 私はなぜだか鈴木さんの言葉に、妙な罪悪感を覚えた。

「とんでもない優秀な遺伝子に感謝ですね」

 舞ちゃんの返しに、鈴木さんが笑う。
 私は鈴木さんを捨てた先輩が父である気がして、心に闇がかかってくる。

「宅配便の人、もう30分以上来ないけど、途中で何か事件に巻き込まれたんじゃ」