裏切りの夜に死んだ私が、憧れの社長を救うため時をかけました。

「本当にアオは世間知らずだな」

 佐々木寛也と付き合って半年、また私はいつものように彼に世間知らずを指摘されていた。

 和風のちょっとオシャレな居酒屋で、今日は私の20歳の誕生日を祝ってもらっている。

 私は今日初めてお酒を飲む。
 この店ではで靴を入れる時、下駄箱の板を抜くと鍵が閉まるらしい。
 私はその鍵の仕組みが分からず、板を抜きそびれていた。

 私は大学生になるまで、親の仕事の都合でほぼ海外で過ごしている。
 だからだろうか、日本のルールがわからない。

 私は現在日本の大学の2年生の木嶋アオだ。