あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~

 優愛が大きくなったとき、父親のことを尋ねられたらどう答えようか、それをまだ決められていない。
 数年経ち、それこそ小学生になるころには、どうして父親がいないのかと聞かれるだろう。
 いずれその日はやってくる。ウソはつきたくないし、ごまかしたくもない。
 優愛が納得できる答えを、それまでに用意しておかなきゃいけないな。
 
 翌日も仕事を休み、自宅で優愛の看病をした。
 処方されたシロップの薬が効いたのか、熱も下がり、きちんと食事も取れている。大事に至らなくてよかったと、ホッと胸をなでおろした。
 回復傾向にはあったものの、優愛はさらにもう一日保育園を休み、この日は自宅にいる予定の董子に面倒をみてもらうことに。申し訳ないと思いながらも、私は会社へ出社した。
 
「おはようございます。遠藤さん、昨日はお休みをいただいてすみませんでした」

 オフィスに着いてすぐ、上司の遠藤さんのもとへ行ってきちんと頭を下げる。
 いつも「そんなにかしこまらないでよ」と言ってもらえるけれど、職場の雰囲気が悪くならないためにも声かけは大事だ。