あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~

「ママここにいるよ」

 頭をなでながらそう言うと、優愛は甘えるように私の胸に顔をうずめる。
 この子には私しかいない。私がいなければ生きていけないのだ。だから母親として、もっとしっかりしなきゃ……。

 診察の結果、風邪という診断がくだった。でも、まだまだ予断を許さない状態だと思う。
 小児用のシロップの薬を処方されたあと、すぐさまタクシーで家路につく。
 とりあえず薬を飲ませて寝かしつけ、家で様子を見るしかない。

「ただいま」

 玄関扉を開けると同時に、部屋の中からバタバタと走ってくる足音が聞こえた。

「優愛は? 大丈夫なの?」
「うん。熱はあるけどね」

 出迎えてくれたのは董子だ。
 タクシーで家に戻る際、優愛が熱を出して病院へ連れていったことと、もうすぐ帰宅することをメッセージで伝えていたため、くわしい事情をあらためて説明しなくても情報は共有できている。

「風邪だって言われた」
「心配だね……」

 冷凍庫から出した保冷材を冷たくなりすぎないようガーゼハンカチで包み、温度をたしかめながら布団に寝かせた優愛の脇の下に潜ませる。