気持ちを吐露した途端、堰を切ったように涙があふれて頬を伝った。呼吸が乱れ、しゃくりあげる姿を見た董子が、苦悶の表情で私の頭を掻き抱く。
「病み上がりなんだから、そんなに泣いたらまた体調が悪くなっちゃうよ」
コクリとうなずいたものの、涙は止まってくれそうにない。気づいたけれど、頭の上から聞こえてきた董子の声もくぐもっていた。
この日を境に、瀬良さんとは完全に音信不通となった。
彼の連絡先や一緒に撮った写真をすぐに削除できなくて、情けないなと思う自分がいる。
だが、写真を消したところで、彼と過ごした時間がすべてなくなるわけではない。私の記憶にしっかりと残ってしまっているから。
しかし、残ったのは思い出だけではなかった。私はこのあと、それを実感することになる。
「病み上がりなんだから、そんなに泣いたらまた体調が悪くなっちゃうよ」
コクリとうなずいたものの、涙は止まってくれそうにない。気づいたけれど、頭の上から聞こえてきた董子の声もくぐもっていた。
この日を境に、瀬良さんとは完全に音信不通となった。
彼の連絡先や一緒に撮った写真をすぐに削除できなくて、情けないなと思う自分がいる。
だが、写真を消したところで、彼と過ごした時間がすべてなくなるわけではない。私の記憶にしっかりと残ってしまっているから。
しかし、残ったのは思い出だけではなかった。私はこのあと、それを実感することになる。



