あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~

「大丈夫だよ。凛音が信じた人だもの。今は単純に連絡できないだけでしょ。のんびり構えていよう」
「董子……」
「とにかく身体を治すのが先だよ。早く元気になってね」
「うん。ありがとう」

 翌日から、私の体調は徐々に回復していった。
 家でゆっくり療養できるようにと、食べ物の差し入れを持ってたびたび様子を見に来てくれた董子には、本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。

 結局、現在もまだ瀬良さんとは連絡が取れていない。
 何度か電話をかけてみてはいるが、コール音が鳴らないので、ここ何日もスマホに電源が入っていないのではないかと思っている。

 インフルエンザの症状が治まり、体力も回復した金曜日の夕方、私は瀬良さんが勤務しているルヴォワールへ向かった。
 体調は全快とは言えないが、週が明けた月曜日には仕事復帰するため、私にとっても今日のほうが時間を作りやすかったのだ。
 瀬良さんと付き合っているとはいえ、ルヴォワールの社屋に来たのは初めてで身体に緊張が走る。
 
 正面玄関を入った先にあるロビーで立ち止まり、キョロキョロと辺りを見回した。
【INFORMATION】と書かれたカウンターに、受付の女性がふたり座っているのを見つけ、そちらに足を向ける。

「あの……すみません」

 控えめにそっと声をかけてみると、受付の女性からさわやかな笑みを返された。