あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~

「董子、そばに来たらうつっちゃうよ」
「だけど病気の凛音を放っておけないじゃない。ところで、ちゃんと食べてる?」
「……食欲がないの」
「少しでも食べなきゃ治らないよ。あったかいうどんを作るね」
 
 テキパキとした動きで料理を始める彼女に視線を送る。
 いつも寄り添ってくれる董子はもう、私の中ではただの友達ではなく、家族みたいな存在だ。

「会社の上司に、明日から休むって連絡しておかなきゃ」

 作ってもらったうどんを口にしつつ、ポツリとつぶやいた。
 インフルエンザに罹患した場合、我が社では発症後五日間は出勤停止という規則がある。
 そのため、明日の月曜日から金曜日まで休みを取らなければいけない。
 
「瀬良さんのマンション……明日の夜も行こうと思ってたのにな」
「そんな身体で行けるわけないでしょう?」

 かいがいしく食事の世話をする董子が私の言葉を聞いた途端、盛大にあきれた声を出した。
「なにをバカなこと考えているの」と言わんばかりの、責めるような視線が飛んでくる。

「瀬良さんのこと、本気で好きなんだね」
「……え?」
「だって、元カレのときと違うから」