あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~

『凛音? 会えた?』
 
 彼女は今日も仕事で忙しいのに、心配して電話をくれたみたいだ。その優しさと思いやりに、涙が出そうになる。

「ううん。部屋にいなかった」
『ずっと帰っていないのかな?』
「わかんない」

 確証がないからそう答えたけれど、董子の見立てが当たっていそうな気がした。でも、週末は彼の部屋で一緒に過ごす約束を交わしていたのだ。留守なのはやはりおかしい。
 スマホを耳に当てていると悪寒がして、クシュンと小さなくしゃみが出た。
 
『車の走行音がしたけど、今どこにいるの? 外?』
「うん。彼のマンションの前」
『え、もしかして会えるまで待つつもり? いつからそこにいるのよ』

 腕時計で確認したら、ここに来てから一時間近く経過していた。
 正直にそれを董子に伝えると、風邪を引くから早く自分の家に帰るよう強く進言された。
 自分でもこんなに時間が経っているとは思わなかった。今日は気温が一段と低いため、手足が冷えて感覚がなくなっているのもうなずける。
 董子との電話を切ったあと駅へ向かった私は、家に帰ってからすぐにお風呂を沸かして熱いお湯に浸かった。