思いは募るばかりで、結局一睡もせずに朝を迎えた。片時も離さずに握りしめていたスマホは鳴らないままだった。
現在の時刻は午前八時。相変わらずメッセージに既読はつかないが、『連絡をください』とだけ、ずっと送り続けている。ずらりと並んだ未読のメッセージを見たら不安が襲うだけなのに、指が勝手に打ち込んでしまうのだ。
温かいコーヒーを淹れて気持ちを整え、出かける支度を済ませた私は、京都で買ったお土産を持って瀬良さんのマンションへ向かった。
こんなに連絡が取れないのだから、いきなり訪問して会える保証などない。それは重々承知だったけれど、こうするよりほかになかった。
マンションのエントランスでオートロックのインターフォンを何度か鳴らしてみたが、予想どおり応答はなかった。こんなことなら合い鍵をもらっておけばよかったかな……。
仕方なくマンションの建物の外へ出て、どうしようかと頭を悩ませる。私たちには共通の友人がいないので、ほかのルートで連絡する方法もなく、今日の段階では万策尽きてしまった。
冷たい北風が吹き抜け、とっさにうつむいてマフラーに顔をうずめる。
そんなとき左手に持っていたスマホが電話の着信を告げ、あわてて画面を確認した。瀬良さんからかと思ったけれど、かけてきた相手は董子だった。
現在の時刻は午前八時。相変わらずメッセージに既読はつかないが、『連絡をください』とだけ、ずっと送り続けている。ずらりと並んだ未読のメッセージを見たら不安が襲うだけなのに、指が勝手に打ち込んでしまうのだ。
温かいコーヒーを淹れて気持ちを整え、出かける支度を済ませた私は、京都で買ったお土産を持って瀬良さんのマンションへ向かった。
こんなに連絡が取れないのだから、いきなり訪問して会える保証などない。それは重々承知だったけれど、こうするよりほかになかった。
マンションのエントランスでオートロックのインターフォンを何度か鳴らしてみたが、予想どおり応答はなかった。こんなことなら合い鍵をもらっておけばよかったかな……。
仕方なくマンションの建物の外へ出て、どうしようかと頭を悩ませる。私たちには共通の友人がいないので、ほかのルートで連絡する方法もなく、今日の段階では万策尽きてしまった。
冷たい北風が吹き抜け、とっさにうつむいてマフラーに顔をうずめる。
そんなとき左手に持っていたスマホが電話の着信を告げ、あわてて画面を確認した。瀬良さんからかと思ったけれど、かけてきた相手は董子だった。



