あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~

 乗る予定の列車が到着して、指定席のシートに腰を下ろした。
 新幹線が静かに発車したあとしばらくは、スマホで仕事のメールをチェックしたり動画を眺めたりしていたが、疲れていたのか名古屋駅を過ぎたあたりから眠ってしまった。

 品川駅到着間際に目が覚め、乗り過ごすことなく列車を降りたのだけれど、スマホの画面にメッセージを着信した表示はなかった。
 なんとなく気になって瀬良さんとのやり取りの画面を見てみると、新幹線に乗る前に送ったメッセージは未読。彼は相当忙しいらしい。
 実はこういうことはめずらしくない。きっと、会議や来客があってスマホを見られないだけだ。
 そんなふうに頭を切り替え、出張でくたくたになった身体を休めるため家路を急いだ。

『無事、家に帰りました』

 帰宅したあと、もう一度短いメッセージを送っておいた。これを見たら電話をかけてくれるに違いない。私は先に食事とお風呂を済ませて、彼からの連絡を待つことにした。

 違和感を覚えたのは、その日の二十三時を過ぎたころだった。
 夜も遅い時間になっているのに、彼に送ったメッセージがずっと未読のままなのはさすがにおかしい。
 いくら多忙だとしても、今日の仕事は終わっているはずだ。

 なにかあったのだろうか。……仕事で大きなトラブル? その対応に追われていて、今夜は会社に缶詰め、とか?