「実は凛音に大事な話があるんだけど……」
「え、なに?」
「出張から帰ったら話す」
腕枕をされたままそっと見上げると、彼が楽しげな笑みを浮かべていた。
こんなふうにもったいつけるなんて珍しい。いつも包み隠さずなんでも話してくれる人だから。
「凛音のご両親、今は福岡在住だよな?」
「うん。父の転勤で」
「ご挨拶に伺わないといけないな」
「どうして?」とは聞けなかった。もしかしたら彼が予告した〝大事な話〟に関係があるかもしれないと、勘がはたらいたからだ。
もしそれが当たっているなら、京都よりも先に福岡へ行くことになるのかな?
この世で一番愛している彼を、生涯独占できるのかもしれない……などと想像がふくらみ、自然に顔がにやけてくる。
ダメ。勝手な妄想をして、その予想が外れたら落ち込んでしまう。過剰に期待するのはやめて、彼が話してくれるのを待とう。
「え、なに?」
「出張から帰ったら話す」
腕枕をされたままそっと見上げると、彼が楽しげな笑みを浮かべていた。
こんなふうにもったいつけるなんて珍しい。いつも包み隠さずなんでも話してくれる人だから。
「凛音のご両親、今は福岡在住だよな?」
「うん。父の転勤で」
「ご挨拶に伺わないといけないな」
「どうして?」とは聞けなかった。もしかしたら彼が予告した〝大事な話〟に関係があるかもしれないと、勘がはたらいたからだ。
もしそれが当たっているなら、京都よりも先に福岡へ行くことになるのかな?
この世で一番愛している彼を、生涯独占できるのかもしれない……などと想像がふくらみ、自然に顔がにやけてくる。
ダメ。勝手な妄想をして、その予想が外れたら落ち込んでしまう。過剰に期待するのはやめて、彼が話してくれるのを待とう。



