あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~

 瀬良さんはそう言うけれど、私が買いたいのだ。いつでも、どこにいても、私の心には彼がいるから。
 彼のたくましい胸板に頬を寄せた。腕の中は温かくて、すっぽりと包まれているだけで元気になれる。今回の取材も、難なく乗り越えられる気がするから不思議。

「京都か。いつかふたりで行きたいな。世界遺産を巡るのもいいだろう?」
「行きたい! 湯葉丼がおいしいって評判の店があるらしいから、ランチはそこにしようよ」
「春先がいいかな。プランを考えておく」

 寒い冬の季節が終わったら、あらためてふたりで京都を巡る旅に行ける。
 瀬良さんは仕事が忙しそうだけれど、なんとかスケジュールを合わせて休日を確保してくれるみたいだ。

「来週も泊まりに来るだろ?」
「うん。金曜日は仕事で遅くなりそうだから、土曜日に。お土産を渡したいし、京都の話もしたいし……会いたいし?」
「もう、凛音はどこまで俺を溺れさせる気なんだよ」

 彼がそう言って、広い胸に私を閉じ込めるようにしてギュッと抱きしめた。
 こんなふうに愛情表現してくれる素敵な恋人がいる私は、きっと世界で一番幸せだと思う。