あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~

 差し入れの中身を確認しながらそっと開けてみる。
 どうやら今日は、鶏もも肉の西京焼きと、そら豆が入ったいなり寿司を持ってきてくれたみたいだ。
「おいしそう」とウキウキした声を上げると、董子がやっと笑みを見せた。
 
 食事をしながら、昨日の出来事について、順を追って董子にすべて話した。

「え、なにそれ。昨日いろいろありすぎじゃない?! 頭が追いつかない」

 話の途中で、彼女は信じられないと言わんばかりに何度も目を丸くしていた。
 私も董子と同じ意見だ。いろんなことが昨日一日で一気に起こりすぎだと思う。

「あの元カレ、マジで最悪。そんなにあっさり別の女に乗り換えるなんて」

 とくに康史の身勝手な振る舞いに関しては、当事者である私がなだめるくらい真剣に腹を立てていた。
 董子は本当に優しい性格で、いつでもこうして味方になってくれる。

「結局ね、私への愛情はその程度だったってことだよ」

 康史があんなにも貪欲な人間だったと、別れた今になって気づいた私がバカなのだ。
 彼はきっと、出世はもちろん、名誉やお金、すべてを手に入れたいタイプなのだろう。
 懸命に仕事に打ち込む姿が素敵で、それも魅力のうちのひとつだと思っていたのに、まさかこんな結末を迎えるとは……。