この日の夜、高校時代の同級生で親友の白岩董子が家に訪ねてきた。
私と仲のいい彼女は、こうして時折、夕食を共にしようとふらりとやって来るのだ。
「えっ! どうしたの、その左手!」
玄関扉を開けて出迎えた途端、彼女は私の左手を凝視しながら目を見開いた。
固定されている上、包帯をぐるぐる巻かれているので、骨折したのかと思ったのかもしれない。
「捻挫しちゃって。とりあえず中で話そう。ご飯食べていくでしょ? なにか作るね」
「デパ地下でお惣菜買ってきたから大丈夫。凛音は座ってなよ」
董子は何度もこの部屋を訪れて勝手がわかっているため、まるで自分の家みたいに冷蔵庫を開けてふたり分のお茶を用意してくれた。食器棚からお皿やお箸も手際よく取り出している。
そのあいだ、私はダイニングの椅子に座って彼女からの差し入れを眺めていて、これではどちらが客人なのかわからないなと思うとおかしくて笑いがこみ上げた。
「董子、ありがとう」
「お礼なんかいいよ。さ、食べよう」
私と仲のいい彼女は、こうして時折、夕食を共にしようとふらりとやって来るのだ。
「えっ! どうしたの、その左手!」
玄関扉を開けて出迎えた途端、彼女は私の左手を凝視しながら目を見開いた。
固定されている上、包帯をぐるぐる巻かれているので、骨折したのかと思ったのかもしれない。
「捻挫しちゃって。とりあえず中で話そう。ご飯食べていくでしょ? なにか作るね」
「デパ地下でお惣菜買ってきたから大丈夫。凛音は座ってなよ」
董子は何度もこの部屋を訪れて勝手がわかっているため、まるで自分の家みたいに冷蔵庫を開けてふたり分のお茶を用意してくれた。食器棚からお皿やお箸も手際よく取り出している。
そのあいだ、私はダイニングの椅子に座って彼女からの差し入れを眺めていて、これではどちらが客人なのかわからないなと思うとおかしくて笑いがこみ上げた。
「董子、ありがとう」
「お礼なんかいいよ。さ、食べよう」



