あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~

 やわらかな日差しが降りそそぐ休日の午後。
 公園の芝生には、子どもたちの笑い声があふれていた。

「ママ、こっち!」

 小さな手をぶんぶん振りながら、優愛がよちよちと駆けていく。
 まだ少しおぼつかない足取りだけれど、そのうしろ姿は元気いっぱいで、見ているだけで頬がゆるんでしまう。

「転ばないでね」

 声をかけると、優愛はくるりと振り返って楽しそうに笑った。

 あの日から、少しずつ、少しずつ――私たちは同じ時間を重ねてきた。
 焦らずに、無理をせずに。三人で過ごす日々を、大切に積み上げるように。

 ふと視線を上げると、公園の入り口のほうから歩いてくる人影が見えた。
 
「すまない。遅くなった」

 少しだけ息を弾ませながら、瀬良さんが小走りでこちらへ近づいてくる。

「お仕事、長引いたの?」
「少しだけ」

 そう返事をしながら、彼の視線がふっと横に流れた。
 芝生の上で遊んでいた優愛がぴたりと動きを止めて、こちらを見ている。
 くりっとした大きな瞳がじっと瀬良さんを捉え、そのあと小さく口を開いた。

「……パパ?」

 瀬良さんはその場にしゃがみ込み、大きく両手を広げた。