あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~

「ごめんなさい。泣くつもりはなかったのに」
「我慢しなくていい。俺の前ではありのままでいて」

 彼の両手が伸びてきて私の頬にそっと触れる。そして、ポロポロと伝う大粒の涙を親指で優しく拭った。

「凛音、ありがとう」
「瀬良さん……」
「愛してる。もう二度と離さない」

 涙でぐちゃぐちゃに濡れているのもいとわず、彼が顔を傾けて唇を寄せる。

「私も、愛してる」

 瀬良さんはこみ上げる安堵と、もう一度手に入れた幸せへのよろこびから、私を強く抱きしめた。
 彼の真剣な想いが伝わってきて、余計に涙があふれてくる。

 ――もう大丈夫。
 彼のたくましい胸板に頬を預けていると、居場所を見つけたみたいに落ち着いていくのがわかった。

 瀬良さんと優愛を大切にしたい。笑顔にしたい。
 これから先の時間をともに重ねていける奇跡が起こったのだから。