あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~

「私、この三年ずっと怖かったの」
「俺はもういなくならない」
「それもあるけど……こうしていつか瀬良さんと再会したら、自分はどうなっちゃうんだろうって」

 なにかの縁で、もしもまた顔を合わせる日がきたとしたら……。
 心がぐらぐらと揺らいでしまわないか、自信がなくてずっと怖かったのだ。妊娠がわかったとき、この先の人生は子どもとふたりで生きると固く決意したのに、本当に情けない。

「信じて裏切られるのはもう嫌だって、傷ついたら立ち直れないって、頭の中で警鐘が鳴ってる」

 喉の奥がキュッと閉まって、言葉が出てこなくなった。
 震える指先を悟られたくなくて、膝の上で拳をつくって力いっぱい握る。

「……凛音」
「そんな顔するの、ずるいよ。怖いけど……それでももう一度信じてみたい。瀬良さんが好きなの」

 はっきりと彼の目を見ながらそう伝えた途端、涙があふれて止まらなくなった。

 彼の胸に飛び込むのを恐れ、やり直すなんて無理だとずっと思っていた。
 でも、そのたびに彼の心の温かさや、屈託のない笑顔が脳裏に浮かんで、尻込みする気持ちを吹き飛ばしてしまったのだ。

 瀬良さんの真っすぐな瞳の威力は強大で、私の不安も、弱さも、なにもかもを包んでくれる。
 そんな彼への愛情が、三年経った今でもはっきりと私の胸に残っていると気づいた。