あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~

「ああ……それ、私も驚かされた」

 ぼうぜんとしていたら、董子が困ったように眉尻を下げて苦笑いをしていた。

「いったいどうして……」
「実は保育園のお迎えのとき、ほかの園児でパパに来てもらってる子がいてさ。そう呼んでるから自然と覚えちゃったみたい」
「そうなんだ」

 二歳の優愛は、目に映るもの、耳から聞こえてくるものすべてを吸収しようとする。
 そうやって知識が蓄積していくことは、成長過程として当然だ。

「パパは? どこ?」
 
 優愛に尋ねられ、思わず言葉を詰まらせた。うまい返事ができない自分がもどかしい。
 どう伝えようかというより、どうごまかそうかと考えてしまった。情けない気持ちのまま、無言で優愛の頭をなでる。

「パパ、かぁ……」

 困りながらつぶやき、董子の顔を見た。
 私はこの子に幸せを与えられているのかな? そんな考えが脳裏をかすめて胸が痛くなる。