あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~

「本当にごめん。そばにいるって約束を破ったのは俺だ。三年も凛音につらい思いをさせてしまった」
 
 彼が苦し気に顔をしかめた。テーブルの上で握りしめた拳が小さく震えていて、深い後悔の念が伝わってくる。

『俺は急にいなくなったりしない。ずっとそばにいる』

 康史に振られて恋愛に臆病になっていたとき、瀬良さんはしっかりと目を見てそう言ってくれた。結果的にその約束を破ってしまったことを、謝罪しているのだと思う。
 どんなに言い訳を並べても事実は変わらないと、自分を責めているようだ。

「自分勝手なのも今さらなのもわかってる。でも、俺は凛音と子どもをあきらめられない」
「瀬良さん……」
「気持ちはまったく変わっていない。愛しているんだ、凛音」

 彼の口から再び『愛している』と言われるとは思ってもみなかった。
 恋人同士だったころの甘い記憶がよみがえり、ギュッと掴まれたみたいに心臓が痛くなってくる。