あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~

 安斉凛音――彼女に誠心誠意謝りたい。

 三年前の事故のあとに感じていた〝思い出さなければいけない重要なこと〟とは、凛音のことだったのだ。
 だが、肝心の連絡先は消えたまま。彼女がどこに住んでいたのか、それも思い出せない。
 消えてしまった記憶を取り戻せない自分が、ふがいなくて仕方ない。

 先日会ったときの、つらそうな彼女の顔が頭に浮かんできた。

『安斉優愛。……私の娘です』

 スマホの待ち受けに映っていた小さな女の子は、いったい何歳だろう?
 一瞬だったが二歳くらいに見えた。あの子は……きっと俺の子だ。
 その考えに行きあたり、動揺した俺は右手で口もとを覆った。
 
 凛音を探し出す方法ならある。
 もう一度彼女と会い、きちんと向き合おう。絶対にそうしなければいけない。