あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~

「仕事に復帰したとき、君がフォローしてくれてどんなに助かったかわからない。今も感謝してる。でも……」
「やめてください。その先は、私の聞きたい言葉じゃない」

 彼女の瞳がわずかに揺れ、隠しきれない動揺が一瞬だけ顔をのぞかせた。
 だが、今ここではっきりとさせておかなければ。もっと早くこうするべきだったんだ。

「飯塚、君の気持ちには応えられない」

 しっかりと目を見て伝えると、彼女はつらそうな顔でキュッと下唇を噛んだ。

「聞きたくないって言ったのに……」

 蚊の鳴くような小さな声でつぶやいた言葉を、俺は聞き逃さなかった。
 俺の知る飯塚は強い。とはいえ、さすがに今は傷ついているだろう。それは容易に想像がつくけれど、俺は彼女を恋愛対象として見られないのだから、こうするよりほかにない。ここで優しくするのは、彼女のためにならない。

「失礼します」

 表情を引き締めた飯塚が、視線を逸らしつつ会釈をして部屋から出ていった。