「この日が来るの、ずっと怖かったんです。だけど何事もなく三年が過ぎて、私の思いどおりになった気でいました。まさか安斉さんがまた現れるなんて……」
もはや隠す気もないのだろう。飯塚があきらめたようにフッと小さくため息を吐いた。
「俺のスマホに、なにかしたのか?」
「え?」
「記憶を失くす前に親しくしていたなら、連絡先に安斉の名前があるはずなのに、なかったから」
安斉は俺といきなり音信不通になったのだと思う。
もしも俺が考えている〝親しい関係〟が〝恋人〟なのだとしたら、彼女のほうから連絡を取ろうとするだろう。
だが、一度も電話やメッセージはきていない。それはどう考えてもおかしい。
なにか細工ができる人物を考えたとき、疑いたくはないが、飯塚しか思い浮かばなかった。
「事故のせいでスマホが壊れましたよね。あれが私によこしまな気持ちを抱かせました」
飯塚がいったんそこで言葉を切ったため、しばし静寂がおとずれた。
「自分がやったと認めるんだな。でもいったいどうやって……」
もはや隠す気もないのだろう。飯塚があきらめたようにフッと小さくため息を吐いた。
「俺のスマホに、なにかしたのか?」
「え?」
「記憶を失くす前に親しくしていたなら、連絡先に安斉の名前があるはずなのに、なかったから」
安斉は俺といきなり音信不通になったのだと思う。
もしも俺が考えている〝親しい関係〟が〝恋人〟なのだとしたら、彼女のほうから連絡を取ろうとするだろう。
だが、一度も電話やメッセージはきていない。それはどう考えてもおかしい。
なにか細工ができる人物を考えたとき、疑いたくはないが、飯塚しか思い浮かばなかった。
「事故のせいでスマホが壊れましたよね。あれが私によこしまな気持ちを抱かせました」
飯塚がいったんそこで言葉を切ったため、しばし静寂がおとずれた。
「自分がやったと認めるんだな。でもいったいどうやって……」



