週が明けて彼女は京都へ出張し、予定どおりに仕事を進められているとメッセージがきていた。
二泊三日だと言っていたから、水曜日の今日は東京へ戻って来る。そう考えただけで心が弾んだ。
「今から少し出てくる」
午前の仕事を終えた俺は秘書の飯塚にそう告げて、車のキーを手にした。
「常務……お出かけですか? 昼食であれば私がなにか買ってきます」
「いや、そうじゃないんだ。午後の会議までには戻る」
プロポーズするなら指輪は必須だろう。
洗練されたデザインで、凛音の細い指に似合うものを見つけたい。
宝石店を何軒か回ってみて、よさそうなものがあれば購入しておこう。
車を運転しながら、プロポーズのシーンを頭に思い描いた。
雰囲気のいい場所に連れ出し、俺が突然片膝をついて求婚したら、彼女はどんな顔をするかな?
断られる可能性は低いと思うが、さすがに当日は緊張するだろうな。
そんなことを考えつつも、集中力は切らさずに運転していた。
だが、とある交差点に直進で進入したとき、こちらへ勢いよく突っ込んでくる右折の対向車が視界に入った。
右折車と直進車が衝突する〝右直事故〟というのは珍しくない。
このときは信号が赤で、左折と直進のみ進行可能な矢印が出ていた。要するに、向こうの〝信号無視〟だ。
二泊三日だと言っていたから、水曜日の今日は東京へ戻って来る。そう考えただけで心が弾んだ。
「今から少し出てくる」
午前の仕事を終えた俺は秘書の飯塚にそう告げて、車のキーを手にした。
「常務……お出かけですか? 昼食であれば私がなにか買ってきます」
「いや、そうじゃないんだ。午後の会議までには戻る」
プロポーズするなら指輪は必須だろう。
洗練されたデザインで、凛音の細い指に似合うものを見つけたい。
宝石店を何軒か回ってみて、よさそうなものがあれば購入しておこう。
車を運転しながら、プロポーズのシーンを頭に思い描いた。
雰囲気のいい場所に連れ出し、俺が突然片膝をついて求婚したら、彼女はどんな顔をするかな?
断られる可能性は低いと思うが、さすがに当日は緊張するだろうな。
そんなことを考えつつも、集中力は切らさずに運転していた。
だが、とある交差点に直進で進入したとき、こちらへ勢いよく突っ込んでくる右折の対向車が視界に入った。
右折車と直進車が衝突する〝右直事故〟というのは珍しくない。
このときは信号が赤で、左折と直進のみ進行可能な矢印が出ていた。要するに、向こうの〝信号無視〟だ。



