ジュエル★バトル ~わたしが水晶の巫子!?~

 きゃあああ、と歓声が上がる。

「勝った! 美月が、勝ったよ~!」
「天川~! やった!」

 その言葉を聞いた瞬間、わたしは地面に転んでたおれこんだ。
 足元にあったのは、地面から飛び出た石。
 これが、ゴール前にあったら、わたしは負けていた。 
 わたしの「思い」が、デマントイドガーネットの「幸運」に、打ち勝ったんだ!

「やったあああ!」

 わたしは地面で大の字になって叫んだ。
 勝ったんだ! これで、楓を救える! みんなの呪いも、きっととける!
 そうだ、楓は……。
 あわてて起き上がり、楓を見る。
 楓は、ぜひゅーっと荒い息を吐きながら、呆然と立ちつくしていた。

「わたし……、負けたの?」
〈ちっ、あと少しだったのに〉

 楓とデマントイドの声。

〈負けちまったからには、しょうがねー。
おれは紳士だからな。コイツからは離れて別のヤツに……、うっ⁉〉
 
 デマントイドのうめく声がした。
 それと同時に、楓の目がギラギラと緑に輝く。

「やっぱり……美月は……、天才なんだ!」

 バチバチバチッと、緑の光が楓を包みこむ。

〈やばい! 楓のやつ、暴走してる! 
デマントイドの力を吸収し始めてるぞ! 
このままじゃ、魂まで呪われちまう!〉

 イリスのあせった声。
 そんな……! 勝負が終われば、楓はもとにもどるんじゃなかったの⁉