「わあ、すごい!」
真っ白な空間に、キラキラとした水晶の原石たちが浮かんでいる。
原石たちの間には虹がところどころにかかっていて……、
こんなにきれいな光景、見たことない。とても神秘的だ。
「驚いたろ? ここが美月の『心の結界』だ」
「へえ……」
「目を閉じて。ちょっと結界にこもろう」って
イリスに現実世界で言われた時は、正直ビックリした。
なんでも、イリスがしばらく応答しなかったのは、
この結界をはっていたかららしい。
わたしは意識だけこの結界内に来て、現実世界では眠っているように見えるんだって。
「まずは、ごめんな。心細かったろ?
オマエが負けてすぐ、この結界をはらなきゃって思って……。
集中してたから、連絡もできなかった。
こんな、顔に傷までつくって……」
つらそうな顔をして、イリスはすっとわたしのほほをなでた。
わたしは、大丈夫だよ、の意味をこめてそっと手に寄り添う。
「大丈夫、かすり傷だよ。それに、テルと環くんがいてくれたから……」
「テル……」
イリスはわたしのほほから手をはなすと、ぎゅっと握りこぶしをつくった。
「アイツ、すげーやつだよ。本当に。オマエを守るために、呪いを受けるなんて」
「……うん」
まずい。また涙が出そうになって、わたしはあわてて顔をそらした。
あ、あの大きな水晶……。外の景色を映してる。
「今は、美月さんは体力を回復してる。それまで、ぼくたちが時間を稼ごう」
「わかった!」
環くんの呼びかけに、多くの生徒たちが賛同してくれてる。
「楓さん、ぼくらと、ひとりずつ勝負してくれるよね?
どんな力でも、つかってOK。
他の生徒たちも、できる限りのことをして挑め……。そう言ってたでしょう?」
「はあ~あ。王子かぁ。
よりにもよって、いい子ちゃんが残ってつまんな~い。
まあ、どんなに走っても、わたしには勝てないだろけどね。いいよ、一対一で」
環くんの出した条件を、楓は自信満々にうけとった。
今のうちに、作戦を考えないと!
「イリス、まず、楓のツクモジュエリーの能力って何だと思う?」
「……おれら精霊の能力は、宝石にまつわる逸話と関係があるっていうのは知ってるよな」
「うん」
モード:水晶。
この能力が「氷」なのは、水晶が昔、「氷の化石」と思われていたから。
そして、モード:黒水晶。
モリオンは、古来から巫子にって、魔除けや除霊に使われてきた。
だから、能力は「魔除け」なんだ。
真っ白な空間に、キラキラとした水晶の原石たちが浮かんでいる。
原石たちの間には虹がところどころにかかっていて……、
こんなにきれいな光景、見たことない。とても神秘的だ。
「驚いたろ? ここが美月の『心の結界』だ」
「へえ……」
「目を閉じて。ちょっと結界にこもろう」って
イリスに現実世界で言われた時は、正直ビックリした。
なんでも、イリスがしばらく応答しなかったのは、
この結界をはっていたかららしい。
わたしは意識だけこの結界内に来て、現実世界では眠っているように見えるんだって。
「まずは、ごめんな。心細かったろ?
オマエが負けてすぐ、この結界をはらなきゃって思って……。
集中してたから、連絡もできなかった。
こんな、顔に傷までつくって……」
つらそうな顔をして、イリスはすっとわたしのほほをなでた。
わたしは、大丈夫だよ、の意味をこめてそっと手に寄り添う。
「大丈夫、かすり傷だよ。それに、テルと環くんがいてくれたから……」
「テル……」
イリスはわたしのほほから手をはなすと、ぎゅっと握りこぶしをつくった。
「アイツ、すげーやつだよ。本当に。オマエを守るために、呪いを受けるなんて」
「……うん」
まずい。また涙が出そうになって、わたしはあわてて顔をそらした。
あ、あの大きな水晶……。外の景色を映してる。
「今は、美月さんは体力を回復してる。それまで、ぼくたちが時間を稼ごう」
「わかった!」
環くんの呼びかけに、多くの生徒たちが賛同してくれてる。
「楓さん、ぼくらと、ひとりずつ勝負してくれるよね?
どんな力でも、つかってOK。
他の生徒たちも、できる限りのことをして挑め……。そう言ってたでしょう?」
「はあ~あ。王子かぁ。
よりにもよって、いい子ちゃんが残ってつまんな~い。
まあ、どんなに走っても、わたしには勝てないだろけどね。いいよ、一対一で」
環くんの出した条件を、楓は自信満々にうけとった。
今のうちに、作戦を考えないと!
「イリス、まず、楓のツクモジュエリーの能力って何だと思う?」
「……おれら精霊の能力は、宝石にまつわる逸話と関係があるっていうのは知ってるよな」
「うん」
モード:水晶。
この能力が「氷」なのは、水晶が昔、「氷の化石」と思われていたから。
そして、モード:黒水晶。
モリオンは、古来から巫子にって、魔除けや除霊に使われてきた。
だから、能力は「魔除け」なんだ。



