ジュエル★バトル ~わたしが水晶の巫子!?~

「美月ぃ。ふふふ、忌々しい水晶の巫子。
いいぞ、その勝負、受けよう」
 
 楓と……、他の男の人の混ざったような声。
 やっぱり、ツクモジュエリーにとりつかれてる!

「待って、提案があるの。
アナタはツクモジュエリーの呪いの力をつかってる……。
だから、わたしが、水晶の精霊、イリスの力を使っても、
文句ないよね?」

 この条件を楓がのむなら、絶対に勝てる。
 わたしはそう確信していた。

「もちろん。
 どんな力でも、つかってOK。
 他の生徒たちも、できる限りのことをしてわたしに挑んでね!」
 
 楓は大げさに手を広げて了承した。
 よし、勝てる!

「じゃあ、始めましょう。位置について」
「わかった」

 わたしと楓は、百メートルのスタートラインに並ぶ。
 そこに、テルがあわててやってきた。

「ちょっと待て。熱くなりすぎるな、美月」
「大丈夫、作戦があるの」

 早く、早く楓を解放してあげなきゃ!

〈心の震えは十分だが……。おれも、ちと嫌な予感がするんだ〉

 イリスまで! 何言ってるの!

「いいから、やらせてちょうだい!」

 わたしはびしゃんっとふたりの意見をはねのけた。

「そうよー。美月とわたしの競争。ジャマするなら、失格にしちゃうよ?」

 そう言われれば、ジャマもできない。
 すごすごとテルはわたしたちからはなれていった。

「ちょうどいいわ。テル、号令をかけて」

 楓が言うと、テルは「わかった」とひきうけた。
 再び、ふたりでスタートラインでクラウチングスタートの体勢をとる。

「用意……、スタート!」

 こうして、わたしと楓の勝負が始まった。