おそるおそるイリスの方を見ると、イリスは……。
なんていうか、とても複雑な表情をしていた。
悲しみと、苦しさと、さびしさと、気まずさが混ざったような顔。
まさか、ホントにイリスもツクモジュエリーのひとつなの?
そういえば、虹入水晶の周りの見事な銀細工がツクモの作品に似ているような……。
「そんな顔するなって、美月。
おれは違う。おれは……、同じくらいの年代に、ハジメってやつに作られた。
おれは、ツクモジュエリーを浄化するために生まれたんだ」
その言葉に、ほっとする。
……ハジメ?
ぢりっと頭の奥が痛んだ気がした。
「……覚え、ないか?」
「え。……覚え? 何が?」
思わずそう返すと、「そうか」とイリスは安心したように、ふっと笑った。
その表情が切なくて、胸がしめつけられる。
……ハジメ、さん、ねぇ。
……? ハジメさん。
うん、ハジメ、よりも、「ハジメさん」の方がしっくりくる。
これって、なんなんだろう?
ハジメさん。一さん。ハジメさんは、一だから。
だから、わたしはつらくない。だって、つらいの「辛」って字は……。
「おい、美月! 大丈夫か?」
テルに肩をつかまれ、はっとわれにかえる。
「あ、ごめん。なんかぼーっとしてた」
「大丈夫か? ったく、心配させんなよ」
ほっとしたようにテルはぐしゃぐしゃとわたしの頭をなでた。
わわ。昔からよくされてたことなのに……、なんで頬が熱くなるんだろ。
「はは、今度のわれの持ち主は心配性だ。
いや、この娘だからこそかな?」
「うるせーぞ、ダイアモンド野郎。
さっきから、何が『持ち主』だ。おれには、テルって名前がある」
「ふん、われはわれが認めたものしか名を呼ばん」
「あ? じゃあおれもオマエの名前をよばねー。
この……えーと、王モドキ」
「だれがモドキだ! われを侮辱するか⁉」
ぎゃあぎゃあとじゃれあいはじめたダイアモンドとテルに向かい、
ぱんっとイリスが手をたたいた。
なんていうか、とても複雑な表情をしていた。
悲しみと、苦しさと、さびしさと、気まずさが混ざったような顔。
まさか、ホントにイリスもツクモジュエリーのひとつなの?
そういえば、虹入水晶の周りの見事な銀細工がツクモの作品に似ているような……。
「そんな顔するなって、美月。
おれは違う。おれは……、同じくらいの年代に、ハジメってやつに作られた。
おれは、ツクモジュエリーを浄化するために生まれたんだ」
その言葉に、ほっとする。
……ハジメ?
ぢりっと頭の奥が痛んだ気がした。
「……覚え、ないか?」
「え。……覚え? 何が?」
思わずそう返すと、「そうか」とイリスは安心したように、ふっと笑った。
その表情が切なくて、胸がしめつけられる。
……ハジメ、さん、ねぇ。
……? ハジメさん。
うん、ハジメ、よりも、「ハジメさん」の方がしっくりくる。
これって、なんなんだろう?
ハジメさん。一さん。ハジメさんは、一だから。
だから、わたしはつらくない。だって、つらいの「辛」って字は……。
「おい、美月! 大丈夫か?」
テルに肩をつかまれ、はっとわれにかえる。
「あ、ごめん。なんかぼーっとしてた」
「大丈夫か? ったく、心配させんなよ」
ほっとしたようにテルはぐしゃぐしゃとわたしの頭をなでた。
わわ。昔からよくされてたことなのに……、なんで頬が熱くなるんだろ。
「はは、今度のわれの持ち主は心配性だ。
いや、この娘だからこそかな?」
「うるせーぞ、ダイアモンド野郎。
さっきから、何が『持ち主』だ。おれには、テルって名前がある」
「ふん、われはわれが認めたものしか名を呼ばん」
「あ? じゃあおれもオマエの名前をよばねー。
この……えーと、王モドキ」
「だれがモドキだ! われを侮辱するか⁉」
ぎゃあぎゃあとじゃれあいはじめたダイアモンドとテルに向かい、
ぱんっとイリスが手をたたいた。



