ジュエル★バトル ~わたしが水晶の巫子!?~

 ◆◆◆

「目、覚めたか?」
「きゃっ!」

 美形のアップで目が一気に覚める。

「驚かさないでよ、イリス」
「お? 
目開けて、一番にとびこむのがイケメンの顔だとうれしくねーか?」
 
 わたしの顔をのぞきこむように、イリスがふわっと浮かんでいた。

「自信満々すぎ。フツーに驚くよ」

 えっと……。
 そうだ、ここはわたしの部屋のベッド。
 そっか。
 昨日は、ダイアモンドの事件でたいへんなことになったんだっけ。

 わたしたちは、ダイアモンドの結界がとけて、みんな現実世界へ帰ってこれた。
 だけど、テーブルもイスもめちゃくちゃで、生徒たちはみんな気絶してて……。
 わたしもテルも、心の力を使い切ってへたりこんじゃってた。
 そこに、ジュースを買って戻ってきた南雲先輩が帰ってきて、この状況を発見。
 あわてて先生たちを呼びに行ったんだ。

 不思議なことに、結界の外では時間はまったく経過していないみたいだった。
 状況を見て、先生たちは消防や警察に通報。
 わたしたちは、先生や警察の人に聞きこみをされた。
 でも、生徒たちは、ダイアモンドに操られていた時の記憶をなくしていたんだ。
 だから、事情を聴かれた時、わたしもテルも「覚えてません」って言っておいた。

 異常事態につき、明日の新入生歓迎は延期し、休校とする。
 ってことで、昨日はへろへろになって家に帰ってきたんだよ。
 夕飯食べて、なんとかお風呂に入って、すぐ寝ちゃった。

 ……ん? そうだよ、なんか、夢を見たような? とても大切な夢、だったような。
 もう、イリスがびっくりさせるから、忘れちゃったよ。

「着替えるから、ひっこんでて、イリス」
「了解~」

 イリスは机の上にあるペンダントの中にしゅるんっと入っていった。
 今日はイリスにいろいろと事情を説明してもらうんだ。
 テルも一緒にね。テルがわたしの家に来てくれるんだ。
 あの、ダイアモンドのネクタイピンをもってね。
 休校中は家にいることって約束をやぶっちゃった。
 でも、許してね、先生たち!

 時間になり、やってきたテルをお客さま用の応接間に通す。
 父さんと母さんは、店の方にいるから話を聞かれる心配はない。
 さて、どんな話が出てくるのやら……。
 わたしとテルは、ソファに座り、緊張しながらイリスを見つめていた。