ジュエル★バトル ~わたしが水晶の巫子!?~

「美月、宝石たちは、見てるだけでいいのか?」
「え、う、うん。キレイだし……」

 がばっと顔を起こしたテルに、
 キツイ目でにらまれて、ひるみつつもこたえる。

「じゃあ、オマエがおれを、
『欲しい!』って思うようになるまで、おれはおれをみがきつづけるよ。
……覚悟しとけ」

 テルはにやりと笑った。
 思わずドキッとするほど、その笑顔はかっこよかった。

「わ、わかった」
「はは、ぜってーわかってねーな。
……よしっ」

 パァンッと、テルは自分の手で両ほほをたたいた。
 ほっぺが真っ赤になって、めちゃくちゃ痛そうだ。

「テル、何やってんの⁉」
「気合入れたのと、オマエをおそったことへの罰だ。
……怖い目に合わせて、本当に悪かった」

 テルはすっと頭を下げた。
 ……そっか、テル、そんなに反省してくれてたんだ。
 ほわっと心があったかくなる。
 でも、わたしは、いつもの自信満々のテルが見たい。

「大丈夫だよ。
悪いのはダイアモンドなんだし。
テルがもとにもどって、本当によかった!」

 そう言うと、テルはわたしの頭をぐしゃぐしゃとなでまわした。
 それがなんだか気持ちよくて、テルに体を寄せる。

「おジャマかな?」
「わっ!」

 声にビックリして、思わずテルにひっついた。
 テルはわたしを守るように、ぐっとわたしを抱き寄せる。
 この白い世界にいきなりあらわれたのは……、イリスだった。
 イリスの立っているところを見ると、白い空間に割れ目ができている。
 割れ目から見えるのは、外の世界。
 見覚えのある、ステージだった。

「よし。
テルは無事ダイアモンドの支配から解放されたみたいだな。
さ、ここから脱出するぞ。
まったく。
不完全だけど、『心の結界』を自分でつくり出すなんて……。
すげーな、テル」

 心の結界? 
 ハテナマークを浮かべるわたしとテルを見て、イリスは苦笑いした。

「まあ、そこらへんは気にすんな! さあ、おれに続いて!」

 イリスは、ひょいっと割れ目に向かってとびこんだ。
 わたしとテルは顔を見合わせ、うなずきあう。

「行こう、テル」
「ああ!」

 わたしたちは、一緒に外の世界めがけてジャンプした。