「そこを、どけ、美月」
声が、違う。この声は……、ダイアモンドじゃない。
テルだ!
「テル、テル! しっかりして! 目を覚まして!」
テルは、剣をかまえたまま、じっとわたしを見つめている。
その顔は、どこかつらくて、悲しそうで……。
こっちまで、きゅうっと胸がしめつけられる。
「環のこと、そんなに大事なのか? おれよりも?」
「……何言ってるの?」
「こたえろよ! 王の命令だぞ!」
しん、と静まり返る結界内に響く、テルの叫び。
王、と言いながらも、テルはまるで迷子になったこどものようだった。
くしゃくしゃに顔をゆがめ、泣きそうな顔をしている。
「ああ、そうだ。オマエも、『支配』してやればいいんだ。
そうすれば……、おれは、もう、悩まないで済む!」
がらんっとテルは剣を投げ捨てて、わたしの両肩をつかんだ。
目を合わせ、叫ぶ。
「絶対支配!」
テルの瞳が、ダイアモンドのように強い光をはなった。
きいいいぃぃぃっと、耳鳴りがする。
頭がくらくらして、何も、考えられない。
あれ、わたし……、どうなって……。
〈美月、しっかり、みつ……き〉
これ、だれの声だっけ? わからない。
そのまま、わたしの意識は深く、深く、どこまでも暗い穴に落ちていった。
声が、違う。この声は……、ダイアモンドじゃない。
テルだ!
「テル、テル! しっかりして! 目を覚まして!」
テルは、剣をかまえたまま、じっとわたしを見つめている。
その顔は、どこかつらくて、悲しそうで……。
こっちまで、きゅうっと胸がしめつけられる。
「環のこと、そんなに大事なのか? おれよりも?」
「……何言ってるの?」
「こたえろよ! 王の命令だぞ!」
しん、と静まり返る結界内に響く、テルの叫び。
王、と言いながらも、テルはまるで迷子になったこどものようだった。
くしゃくしゃに顔をゆがめ、泣きそうな顔をしている。
「ああ、そうだ。オマエも、『支配』してやればいいんだ。
そうすれば……、おれは、もう、悩まないで済む!」
がらんっとテルは剣を投げ捨てて、わたしの両肩をつかんだ。
目を合わせ、叫ぶ。
「絶対支配!」
テルの瞳が、ダイアモンドのように強い光をはなった。
きいいいぃぃぃっと、耳鳴りがする。
頭がくらくらして、何も、考えられない。
あれ、わたし……、どうなって……。
〈美月、しっかり、みつ……き〉
これ、だれの声だっけ? わからない。
そのまま、わたしの意識は深く、深く、どこまでも暗い穴に落ちていった。



