ジュエル★バトル ~わたしが水晶の巫子!?~

「氷よ! わたしに力を貸して!」

 手を突き出して願うと、
 パキパキッと氷がせりあがり、ステージへ向かって氷のジャンプ台ができた。
 勢いよくそこを滑り登って、ジャンプ!
 とんでいる間にスケートのブレードを消して、わたしはガッとステージに着地した。

「ダイアモンド、テルを返してもらうよ!」

 びしっと指を突きつけると、ダイアモンドはテルの顔で邪悪に笑った。

「くく、ハデな登場ごくろうさま」

 ぱちぱちと優雅に拍手をしてみせる。

「では、ここから一対一の勝負といこうか!」

 ダイアモンドは楽しそうに声を上げた。
 そのままネクタイピンをはずし、ぐっと手ににぎりこむ。
 ぱあっと光ったネクタイピンは、
 次の瞬間には美しい銀の(つるぎ)に変わっていた。

 ギュイイイィィィッ!

 甲高い音があたりに響く。
 何? 何の音?

「いくぞ!」

 剣を振りかぶるダイアモンド。
 あわててわたしは「氷盾」と叫んだ。
 目の前に、大きな氷の塊があらわれる。
 そのまま振り下ろされた剣の刃先が、氷に突き刺さった。
 よしっ、これで、氷に食いこんだ剣はつかえなくなるはず。

 ギュイイイッ!  

「なっ……!」

 ギュイイイィィィンッ!

 異音とともに、氷がみるみる切断されていく。
 そんなことって、ある!? 
 どんなに強い金属でも、
 ここまでカンタンに氷の塊を切るなんて、できないはず……!

〈美月、落ち着いて。
あの剣は、ダイアモンドでできている。
ダイアモンドは、宝石の他に、何に使われている? 
この甲高い音は、なんでしているんだと思う?〉

 イリスの声に導かれて、考える。
 ダイアモンド。
 その硬さから使われているのは……、工業用ダイアモンドカッターだ!

「わかった! あれはただの剣じゃないんだね。
チェーンソーみたいに、細かい刃がついていて、それが回ってるから、音がするんだ!」
〈そういうこと!〉

 でも、それってわたしたちの『氷』の能力にとって、
 かなり相性が悪いんじゃないかな? 
 氷を生成しても、すぐに切られてしまう。
 どう対抗すべき……?
 必死で考えを巡らしていた、その時だった。