碓氷くんの番犬ちゃん!~御曹司を守るため、男の子のフリして男子校に転入します~



「あのね、それじゃあ……わたしがもっと強くなったら、あなたのこと、わたしが守ってあげる!」

「え? ……君が、おれのことを?」

「うん! 悪い人たちがきても、わたしがやっつけてあげるよ!」

「でも、君は女の子でしょ? 女の子は、男の子が守ってあげないといけないって、お父さんもお母さんも言ってたよ」

「でも、強くなるのに男も女も関係ないって、パパが言ってたよ!」

「……わかった。それじゃあ、君がおれを守ってくれるなら、君がピンチの時には、おれが君を守るよ」

「ほんとに? へへ、それじゃあ、約束ね!」


そうして、男の子と笑い合いながら、指切りげんまんをしたんだ。



「――そろそろ帰らないと。さすがにおじいちゃんも心配してるだろうし」


遊具の隙間から上を見れば、空はすっかり茜色に染まっている。

男の子と一緒に遊具の外へ出れば、真っ黒なスーツを着た人が立っていたから、ものすごくびっくりしちゃった。