「ねえ、どうかしたの? もしかして迷子とか?」
「……実はおれ、悪いやつらに追われてるんだ」
「え、そうなの!? 大変……! あ、そうだ! 近くにね、わたしの秘密基地があるの。案内してあげるから、そこに隠れてるといいよ!」
きょとんとしている男の子の手を引いてたどり着いた先は、家の近くにある公園だ。
ドーム型になっている遊具の中に、男の子を連れていく。
「ほら、ここにいれば、絶対に見つからないでしょう?」
「……うん、ありがとう」
せまい遊具の中に二人きりで、わたしは男の子と色々なお話をした。
男の子のお父さんは大きな会社の社長をしていて、お家もすっごくお金持ちなんだって。
だけど最近、男の子のお父さんとお母さんは死んじゃって、おじいちゃんが代わりに、社長のお仕事をしているみたい。



