空を知らない君に贈る唄


⾻や⽪膚、筋⾁の構造などは存在せず、

まるでねじり合わせた⾁塊を⼈形にしたかのような形状。

顔と思しき箇所には、狂ったように開いた⽬と⼝、そして歪んだ⿐が

あり、そのせいで、⽪膚が溶けた⼈間のようにも⾒える。

まるで、⼈間の姿を模した怪物の悪夢――

だが、その数は1体ではなかった。

少なくとも20体以上の怪物が、歪んだ⽬を忙しなく動かしながら

こちらへ向かって猛然と⾛ってくる。

「――な、なに、あれ……!」

怜奈の声も、恐怖に震えていた。

陽⽃や伊織、⻯也も同じく動きを⽌め、視線をそちらに釘付けにする。