空を知らない君に贈る唄


(……始まる)

ただの訓練ではない。

ただの“慣れ”でもない。

これは――

地上で⽣きるための、最初の⼀歩だ。

隣を⾒ると、陽⽃がにっと笑って拳を軽く握りしめている。

「よーし……初地上任務、いっちょやりますか!」

その声に、澄華は⼩さく頷いた。

「……うん。よろしく、陽⽃」

⼆⼈は視線を交わし、それぞれの配置へと⾛り出す。

⻘空の下、静かに――

だが確実に、戦場の⻭⾞が回り始めていた。