空を知らない君に贈る唄


その事実に気づいてしまった瞬間、陽⽃の顔が⼀気に熱を持つ。

「……っ!?」

澄華が⾸を傾げる。

「……陽⽃?」

名前を呼ばれた、その⼀⾔が⽿に届いて思わず顔をそらしたが、

不思議そうな顔で近づいてきた澄華は顔を覗き込むようにして、

「どうしたの?」

と尋ねてきた。

「うわっ!」

あまりの距離の近さに思わず後ずさりしながら、⽚⼿で顔を覆う。

澄華はきょとんと⾸を傾げたまま、そんな陽⽃を⾒つめた。

そして、陽⽃が澄華から⽬を逸らそうと何気なく後ろを振り返ると――

そこにはニヤニヤとした美織と怜奈、そして時川たちの姿があった。

美織は⼿を叩きながら、茶⽬っ気たっぷりに⾔った。