空を知らない君に贈る唄


「……あ、ごめん」

そう⾔ってから、ほんの⼀拍置いて。

「……ありがとう」

その笑顔を⾒た瞬間だった。

陽⽃の胸が、どくん、と⼤きく鳴った。

(……なんだ、これ……)

思考が、追いつかない。

澄華の笑顔は、あまりにも儚かった。

今にも、光に溶けて消えてしまいそうなほど、静かで、柔らかくて。

涙に濡れた瞳は、太陽の光を反射して、透き通った宝⽯みたいだった。

空よりも、雲よりも、今⾒ている地上の景⾊よりも――

(……綺麗だ……)

理由なんて分からなかった。

でも、直感だけが、はっきりと告げていた。

――こいつは、⽬の前の地上よりもずっと綺麗だ。