空を知らない君に贈る唄


「……っ……」

声にならない息が、喉から零れる。

⻘い。

ただ、どこまでも、⻘い。

頭上いっぱいに広がるその⾊は、地下で⾒慣れていた⼟⾊の天井⽐べものにならない。

途切れも境⽬もない。

限界が⾒えない。

「……これが……空……?」

無意識に呟いたその声は、⾵にさらわれるように消えていった。

隣を⾒ると、陽⽃もまた完全に⾔葉を失ったまま、⼝をわずかに

開けて⽴ち尽くしている。

⼆⼈とも、ただただ圧倒されていた。

斜め上から、じんわりと温かい光が降り注ぐ。

思わず顔を上げると、眩しさに⽬を細めた。

あれが――太陽。

空に浮かぶ、⽩くて柔らかそうな塊にも視線が向く。