空を知らない君に贈る唄


すると美織は悪びれた様⼦もなく、軽く⼿を振った。

「あはは。いやー、ごめんごめん。

澄華ちゃん、さっきからずーっと思い詰めた顔してたからさ。

おどかして緊張の⽷、ちょっとほぐしてあげようかなって」

その⾔葉に、怜奈がすぐさま美織の⽅を向き、むくれたような表情で

⼝を開く。

「美織さん……いくらなんでも発想が⼦供過ぎますよ……。

澄華が⼀⼈でいたのは、集中するためかもしれないじゃないですか…」

軽く腕を組み、じとっとした視線を向ける怜奈に、

美織は肩をすくめる。

「えー? 結果オーライじゃない?」

⼆⼈のやり取りを⽬の前で⾒ていた澄華は、堪えきれず、ふっと

吹き出してしまった。