空を知らない君に贈る唄


重装備の⾜⾳が階段に吸われていくたび、空気がわずかに揺れる。

⾦属の擦れる⾳、短い指⽰の声、緊張を含んだ沈黙。

それが繰り返されるたびに、胸の奥がきゅっと締めつけられるよう

だった。

陽⽃はというと、誠司率いる6班のメンバーとすっかり打ち解け、

⾝振り⼿振りを交えて話し込んでいる。

時折こちらを振り返りそうになりながらも、会話に夢中になっている

様⼦だった。

澄華は⾃然と、その輪から少し距離を置いた場所に⽴ち尽くしていた。

(落ち着こう……)

胸の内でそう呟き、ゆっくりと呼吸を整える。