空を知らない君に贈る唄


澄華は階段を⾒上げ、深く息を吸う。

ここから先は、夢と現実が交差する場所だ。

地上へ――

太陽の下へ――

その第⼀歩が、今まさに始まろうとしていた。

最初に地上へ向かうのは前線部隊らしく、澄華たち後⽅⽀援組の出番

は、かなり後になるようだった。

整列した隊員たちが少しずつ動き、前線部隊が順に階段へと吸い込まれ

ていく様⼦を、澄華は少し離れた位置からじっと⾒つめていた。