空を知らない君に贈る唄


隊服の⾊と装備の⾦属⾳、張りつめた空気が混ざり合い、視界がぐらり

と揺れるような圧迫感がある。

――そして、どうやらここで凛とは別⾏動になるらしい。

「どうか、お気をつけて」

そう⾔った陽⽃と澄華の前に歩み寄ってきた凛は、⼆⼈の前で

⽴ち⽌まった。

相変わらず仏頂⾯で、軽く⾆打ちをする。

「後⽅⽀援は、異喰に会うことすらねぇだろうから平気だろうが……」

⼀瞬、⾔葉を切り、視線を逸らす。

その沈黙はほんの⼀瞬だったが、妙に重く感じられた。

「………………死ぬなよ」

それだけ⾔うと、凛は踵を返し、前線部隊の⽅へと歩いていった。