「澄華……! 名乗られたら名乗り返すのが礼儀だろ……!?」
澄華はその⼩さな声に思わず笑みを漏らす。
「あっはは、良いの良いの、そういうのは!」
美織が朗らかに笑い⾶ばす間、陽⽃は少し苦笑しながら肩をすくめる。
その時、怜奈が澄華に尋ねた。
「澄華は、地上ってどんなところだと思う?」
その⾔葉に澄華は⽬を細め、視線を遠くに投げた。
胸の中に浮かぶ光景を想像しながら、ゆっくりと⼝を開く。
「とても希望に溢れた場所だと思う。
地上を奪還することができたら、きっと私たちの暮らしももっと楽で、
平和なものになるんじゃないかな……」
⾔葉には迷いはなく、澄華の瞳は⼒強く輝いていた。
その真剣な表情を⾒た怜奈は少し⽬を⾒開き、感⼼したように微笑む。
「……澄華はしっかりしてるなぁ。うん、そうだね。
きっとすごいところだよ、地上って。」
⼩さく呟くその声に、澄華は少し頬を⾚らめながらも、胸の奥で揺れる
期待と希望を強く感じ取った。



