空を知らない君に贈る唄


不思議そうな表情の澄華に気づくと、少⼥は慌てて⼝元に⼿を当て、

少し照れたように⾔った。

「私、4班の皆川怜奈! よろしくね……!」

その後ろからひょこっと顔をのぞかせる、ショートヘアの⼥性。

先ほど凛の名前を呼んでいた⼈物だった。

「四班班⻑の桜⽥美織でーす!階級は『牡丹』。

随分差つけられちゃったけど、⼀応凛の同期なんだ〜。

あ、4班はメンバー2⼈しかいないから、怜奈と私だけね!」

そう⾔って彼⼥はいたずらっぽく笑う。

澄華はその笑顔に少し安⼼しながらも、やはり緊張は隠せない。

かろうじて声を絞り出すようにして、

「よろしくお願いします……」とだけ返した。

すると隣にいた陽⽃が、少し慌てた様⼦で⼝を開く。

「おっ、俺は佐倉陽⽃です!! で、こっちが⾬宮澄華!」

と、⽴て続けにまくしたてるように⾃⼰紹介をすると、

澄華に顔を近づけて⼩声で呟いた。