空を知らない君に贈る唄


髪の⽑が揺れ、隊服の裾が後ろになびく。

全⾝の細胞が、⽬標への衝動に応えるように熱く躍動していた。

凛はその豹変ぶりを⾒て、軽く⽬を⾒開く。

⼀瞬だけ、普段の冷静な表情を忘れ、澄華の⽣き⽣きとした様⼦に

視線を留める。

だがすぐにいつもの落ち着きを取り戻し、階下で呆然と⽴ち尽くす

陽⽃に⽬を向けた。