空を知らない君に贈る唄


全⾝の⼒が⾃然と前に前にと引き寄せられるようで、胸の奥が

熱くなり、⾎の流れが速くなった。

興奮で全⾝が震え、無意識に⼿を握りしめる。

澄華の呼吸は荒くなるが、それさえも⼼地よく、胸の⾼鳴りを

後押しした。

「今すぐに、準備してきます!!!」

思わず叫んだその声は、澄華⾃⾝でも驚くほど⼤きく、

空気を震わせた。

⾜⾳を響かせながら、階段へと駆け上がる。

階段の⼀段⼀段が、夢に向かう確かな⼀歩のように感じられる。