空を知らない君に贈る唄


階段を下りた、その途中。

⿐をつく、異変。

(……焦げ……?)

⾁を焼きすぎたような、はっきりとした匂い。

澄華が眉を寄せた、その直後。

陽⽃も同じ匂いに気づいたらしく、ピタリと⾜を⽌めた。

「……あ。」

顔⾊が変わる。

「まさか……!」

そう呟いたかと思うと、次の瞬間にはキッチンへ向かって⾛り出して

いた。

「陽⽃――」

制⽌する間もなく。

澄華も数歩遅れてキッチンへ向かう。

そして、

「ギャーーーッ!!」

奥のコンロの⽅から、あまりにも切実な悲鳴が響いた。