空を知らない君に贈る唄


次に引き寄せられたのは――

先ほど撃ち込んでおいた、太い幹に着弾したポインター。

着地。

衝撃を殺しながら、澄華は即座に体勢を⽴て直す。

(……⼆体⽬)

息を整える暇は、ない。

視界の端で、別の異喰がこちらへ向かって腕を振り上げるのが⾒えた。

澄華は、レバーを引いた。

跳ぶ。

空気が、背後へ流れる。

空中で⾝体をひねり、視線を次の標的へ定めた。