空を知らない君に贈る唄


⼆⼑流。

澄華の⾝体は運よく、異喰の額部分へと吸い寄せられていた。

着地。

ぐにゃり、とした、嫌な感触。

だが、躊躇はなかった。

澄華はそのまま前へ跳び、⿐と思しき突起へと着地する。

距離は近い。

近すぎるほど。

⽣臭い熱と湿った息が肌を撫でた次の瞬間――

澄華は両腕を振り抜いた。

ずぶり。

左右同時に、錐⼑が異喰の両⽬を貫いた。

「――っ」

声にならない息。

異喰の⾝体が、⼤きくぐらりと揺れる。

崩れる、その前に。

澄華はすぐさま⾶び降りた。

空中で、再びサックに触れる。